父のことを、
「好きだった?」
と聞かれたら、
私はたぶん、
「好きじゃなかったなぁ。」
と答えると思います。
尊敬していたかと聞かれても、
素直に「はい」とは言えません。
父を見ていて、
「それ、自分はできているの?」
と思うこともありました。
だから、
父の言葉を何でもそのまま受け取っていたわけではありません。
むしろ、
「私はこうならないようにしよう。」
と、
反面教師として見ていた部分のほうが
大きかった気がします。
そんな父から、
何度も言われていた言葉があります。
「人に後ろ指をさされるような生き方はするな。」
子どもの頃から、
繰り返し聞いていた言葉です。
その頃の私は、
「お父さんに言われたから守ろう。」
なんて、
素直に思っていたわけではありません。
父自身に対して
いろいろ思うところがありましたから。
それなのに、
歳を重ねた今でも、
この言葉は、
私の中に残っています。
何かを決めるとき。
自分の行動を振り返るとき。
誰かに見られているかどうかではなく、
「これは、自分として恥ずかしくないかな。」
と考えることがあります。
その根っこをたどると、
父から何度も言われた、
「人に後ろ指をさされるような生き方はするな。」
という言葉につながっている気がします。
不思議だなと思います。
好きだった人の言葉だから、
大切に残っているわけではありません。
尊敬していたから、
素直に受け継いだわけでもありません。
むしろ、
「反面教師として残ったのが大きい気がする。」
というほうが、
私の感覚には近いです。
父が、
なぜその言葉を何度も言っていたのか。
本当は何を思っていたのか。
それは、
今でも分かりません。
歳を重ねた今、
昔とは少し違う角度で
父を見ることはあります。
でも、
「きっと本当はこう思っていたんだろう。」
と、
今の私が勝手に意味をつけることはしたくありません。
分からないものは、
分からないままです。
ただ一つ分かるのは、
好きじゃなかった父の言葉が、
長い時間をかけて、
私の中の一つの判断基準になっている、
ということです。
人から受け取るものは、
その人を好きかどうかだけでは
決まらないのかもしれません。
納得できなかった相手の言葉でも、
自分の中で何度も考えたり、
「私はどうしたいんだろう。」
と置き直したりしながら、
少しずつ自分のものになっていくことがあります。
父の言葉も、
私にとってはそうだったのだと思います。
🌱 今日の気づき
大切なものは、
好きだった人からだけ
受け取るものではないのかもしれません。
好きじゃなかった。
納得できないこともあった。
それでも、
残る言葉は残る。
そして長い時間が経つうちに、
いつの間にか、
自分の生き方を考えるときの
一つの基準になっていることがあります。
父のことを
きれいにまとめるつもりはありません。
ただ、
あの言葉が今も私の中に残っていることだけは、
確かなんだと思います。
今日も、自分を大切に。☕
生長の日々。ー未来へつなぐ– 